Vol.11 『自分のヨガを見つけよう』

ケン先生からとっても大切なあなたへの贈りもの

2010年は、国内のさまざまな場所で ワークショップを開催しました。 全国各地の生徒さんたちにヨガを指導していく中で、 決まったやり方で「こうやりましょう」と教えるのが ヨガを広げ、深めていくのに適しているのだろうか、 という疑問が湧いてきました。

ヨガの種類はさまざまで、それをどのように選択し、 自分のライフスタイルに取り入れるかを考えたとき、 その答えはひとつではありません。

なぜなら、健康な生活を送るためにヨガをするのか、 身体を鍛えるためにヨガをするのかなど、 ヨガをする目的は人それぞれ違うはずだからです。 つまり、10人生徒さんがいれば、10人のヨガがある。ヨガとの向き合い方は、まさに十人十色なのです。

たとえば体へダメージを与えないことや ストレスをためないということを目的にすると、 マットの上でボーズをとることだけがヨガではなく、 ジムも水泳も公園での散歩もヨガになります。

それでは、自分のヨガを どのように見つければよいのでしょうか?

そのためには自分が主体となり、 指導者が提供するさまざなヨガの練習方法を自分で選択する必要があります。

今日は社会や周りの環境の 急激な変化を避けられない時代です。 その場その場で自分の生き方を心地よくする方法を 見出さなければなりません。

たとえば、私たちのまわりに氾濫している 大量の情報も、遮断するのではなく、 ネットを活用したり、交流の輪を広げたりして、 心を広げて受け入れましょう。 そして、自分に必要なものを選択し、うまく活用しましょう。

「ヨガ・スートラ」など 古くから伝えられているヨガの教えも、 時代の変化を受け入れながら、 自分に必要なものをピックアップしましょう。

これまで教えられてきたことを、 自分でどう取り入れるか- 2011年は、この問いを みなさんに投げかけたいと思っています。

これから開催するワークショップやセミナーでも 私が一方的に教えるのではなく、 呼吸、アーサナ、瞑想、リラクゼーションなど、 いろいろなプログラムを租み合わせて、 参加していただくみなさんの生活に 役立つようにしたいと思っています。

そして、指導期間やクラス時間もなるべくゆったり取って、 それぞれの場所で触れ合う生徒さんのニーズに合わせて、 個人個人にふさわしいヨガのかたちをつくっていきたいと考えています。

私と一緒に自分に合った心地よいヨガを見つけ、楽しい一年を過ごしましょうね!

愛を込めて ケン

ヨガジャ-ナル日本版 Vol.15 (INFOREST MOOK)日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生が、すべてのヨギ& ヨギーニに贈る、心温まる言葉のギフト。

ヨガジャーナル日本版 Vol.15 p.21より

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