Vol.14 『質の高い睡眠は、明日への活力』

ケン先生からとっても大切なあなたへの贈りもの

ヨガが私たちにもたらす恩恵はさまざまですが、未曾有の大震災を経験した今だからこそ、 ヨガは次に進むための活力を生み出し、生きるために役立つものであるべきだと思うのです。

生きるために必要なことはたくさんありますが、「快眠」はとても基本的で大切なことのひとつです。忙しさのあまり睡眠時間を削って仕事をするなど、眠りがもたらす効果をないがしろにしている人も多いでしょう。質の高い睡眠は体と頭をきちんと休ませ、起きているときの活力をより高めてくれるのです。

私は今年から「ヒーリング&リラクゼーションヨガ」という指導者養成コースをスタートしました。それは、ヨガの経験がない人でもできるような簡単なポーズや、心地よくリラックスできるマッサージ、香り、サウンドなどの要素を組み合わせた快眠に導くための60分間プログラムです。

このプログラムでは、ストレスが溜まりがちな内臓のリラックスと、頭(心)のリラックスに焦点をあてています。まず、体を開いたり、閉じたり、ねじったり、ストレスがかからないポーズで内臓をやさしく刺激し、香りやサウンドなどで精神的な部分を癒していきます。そして最後の10分間は横になって休みます。

ヨガではシャバーサナ(亡骸のポーズ)を最後にしますが、ヒーリング&リラクゼーションヨガでは文字通り眠ってしまって構いません。

ぐっすり10分間眠ると、目覚めたときに心からさわやかになり、気持ちがリセットできる感覚を味わえるでしょう。

でも、問題を抱えていたり、考え事で頭がいっぱいのとき、眠ることができないと悩んでいる人もいるでしょう。わたしも眠れないことがあります。そんなときは「寝よう」と意識的に思うことが大切です。そして、悩んでいるという自分を認めてあげましょう。悩んでいる状態は変わりませんが、ぐっすり眠れば、目覚めたときに悩み方がよい方向に変わっていくはずです。

今回は眠る前におすすめの簡単なポーズをご紹介します。心も体もリセットした状態で新しい一日を始めるためにも、眠りの効能を見直しましょう。肌も心もピカピカになりますよ。

愛を込めて
ケン

ヨガジャーナル vol.18―日本版 特集:カラダの不調はヨガで改善! (saita mook)日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生が、すべてのヨギ& ヨギーニに贈る、心温まる言葉のギフト。

ヨガジャーナル日本版 Vol.18 p.23より

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