Vol.18 『つらさも不安もあって当然、それが人生!』

ケン・ハラクマ先生から あなたへの言葉の贈りもの

春は、別れの季節ですね。卒業や転勤など、別れを経験した人も多いでしょう。どうして別れなければならないのかと、気分が落ち込んでいる人もいるでしょう。でも、そんなときこそヨガの考え方を思い出しましょう。

ハタヨガのハとは陽、タとは陰を表す言葉です。これは物事にはすべて反対側がある、ということ。

お別れする人があれば、出会う人がある。また逆に、受け入れるべきものがあれば、手放すべきものがある。

これがハタという考え方であり、生きていれば”必ず起こること”です。このハタの考え方を頭の隅に置いておければお別れも少し、受け入れやすくなるでしょう。

ヨガのときに息を吐くのはクレンジング、つまり浄化です。そして、浄化したあとに息を吸う。これでエネルギーが取り込まれます。クレンジングしたあとにエネルギーを取り込まないと、きれいなエネルギーで満たされない。だから、人間関係でも、物でも、何かを手に入れたいならば、まずは手放し、クレンジングすることが大事です。

でも、頭ではわかっていても、気持ちがどうしてもついていかないときもあります。そういうときは、本を読むこともおすすめです。

いかにハッピーに生きていくかのヒントをくれる
人生は「引き算」で輝く 本当の自分に目覚める話』(野口嘉則)
「心の掃除」の上手い人下手な人』(斎藤茂太)、

また、まずは身の回りの浄化をしたいなら
新・片づけ術「断捨離」』(やましたひでこ)
人生がときめく片づけの魔法』(近藤麻理恵)
など、人気の断捨離本などもいいでしょう。

人生を受け入れる方法はさまざまです。自分では手に負えない、と思ったときは賢人に教えてもらっちゃいましょう!

何かを手放したとき、次に得られるものがわかっていれば、人はさほど不安を感じません。でも、”次”がまだ見えていないときいちばん、不安になるのです。でも、人生はハタです。

いつか必ず”次の何か”はやってきます。手放すつらさも不安も、あって当然!それが人生です。ハタの人生を一緒に進んでいきましょう!

愛を込めて
ケン

ヨガジャーナル vol.22―日本版 実践!インドな生活で毎日をもっと変える (saita mook) ヨガジャーナル vol.22―日本版 実践!インドな生活で毎日をもっと変える (saita mook)

日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生が、すべてのヨギに贈る、心温まる言葉のギフト。

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