Vol.22 『人間関係は、自分を観察することから』
ケン・ハラクマ先生から あなたへの言葉の贈りもの
こんにちは!年末年始に向けて、みなさん多忙な毎日を過ごされているのではないでしょうか?忙しいと、ちょっとイライラして人に当たってしまったりすることもあります。
そんなときは、ヨガの自分を観察することを思い出してみてはいかがでしょうか?自分は今、イライラしている、それは自然なことなので、そのまま味わい、受け取りましょう。そうしながら、「イライラしている私」を観察する。
そうしてから、「イライラしている私が人と話をしている」というふうに、一歩外側から状況を眺めると相手に対して、冷静に、柔軟に対応できます。また、周りの方と、良い時間を過ごしたいと思う場合は、物事をあまり決めない、ということが役立つことがあります。
例えば、私はクラスのとき、プログラムを細かく決めません。リラックスならリラックス、とテーマだけ決めておいて、あとは、参加者のその時の状態を感じながら、ライブでクラスを作っていきます。「どういうものが食べたいですか?」と聞いてから、それに合わせて料理を作る料理人のような感じです。
自分がはっきり、「こうしたい!」と思うこと以外は、できるだけ決めない。こうしたい、と思うゴールにたどり着くまで自分の気持ちや周囲の人の考えに柔軟に対応しながら、やっていけばいいと思うんです。
もしかしたら、自分の「こうしたい!」ということも変わってくるかもしれない。そうしたら、その変化にまた対応していけばいいのです。ふわふわといろんな物(気持ちや状態)が浮いているような、絶えず変化している世界で私たちは生きていると思って柔軟に対応しながら進んでいきましょう。
ただ、何もかも成り行きまかせ、みたいになるとちょっと困ってしまいますよね。なので、「自分はこうしたいな」という気持ち、つまり、自分の内側を見つめながら、「周囲はどうかな」という外側も見る。内と外の両方を同時に意識できたらいいですね。自分と周囲を大切に見つめながら、ハッピーな時間を過ごしていきましょう!
愛を込めて♥
ケン
ヨガジャーナル vol.26―日本版 吉川ひなのも実践!毎日心が晴れる、ヨガの教典 (saita mook)
日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生が、すべてのヨギに贈る、心温まる言葉のギフト。