Vol.26 『ハッピーかどうかは物事の捉え方次第』

ケン・ハラクマ先生から あなたへの言葉の贈りもの

今回は、思考の中に刻んでおくと、生き方がラクになる言葉の贈り物です。

何か手に入れたいものがあるとき、絶対にうまくいくという思考だけでは、叶わないときの精神的なダメージが大きいため、思ったことは現実になりやすい。思っても現実になるとは限らない。と、常にこの2つの思考を同時進行させ、状況に応じて使い分けられるようになると、どんな結果も受け入れやすくなりますよ。

kensense_26_vol.30また、物事を成し遂げようとするときは、一人では到底限界があるので、もっと他力本願になるべきです。この言葉の意味は、他人まかせと思われていますが、「他力」は阿弥陀如来の力、「本願」は本当の願い(約束)のこと。「阿弥陀如来の力によってなされた約束」が本来の意味であり、また人は、他者の力を借りて開花することを示します。目標は明確にしつつ、たどり着くためには進んでサポートを受けましょう。

そして、白黒つけることにストレスを感じたら、優柔不断になってみて。この言葉は、決断力に乏しいことを意味しますが、よく捉えれば物事に柔軟に対応できるということ。絶対に譲れない部分は持ちながら、柔軟と決断を操れるとラクになるはずです。

もし、自分の身に辛い出来事が降りかかってきたら、「起こることはすべて最高です」という、インドに伝わる『アシュタバクラとジャナカ王』の話に出てくる言葉を思い出してみましょう。自分に起きることはすべて無駄ではないと思えると前向きになれて、マイナスの出来事も受け入れやすくなります。

ただ、命に関わるような大事件を目の前にしたら、そうは言っていられません。大切なのは、ポジティブになれないことも現実にはあり得るとわきまえながら、できるだけ物事を前向きに捉えようとする、両方の意識を共存させることです。

現象の捉え方を変える事で、より気分も前向きになりやすいですよ。

愛を込めて
ケン

ヨガジャーナル vol.30-日本版 アーユルヴェーダ聖地体験記 (saita mook)ヨガジャーナル vol.30-日本版 アーユルヴェーダ聖地体験記 (saita mook)

日本を代表するヨガ指導者であるケン・ハラクマ先生が、すべてのヨギに贈る、心温まる言葉のギフト。

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